当時、隠岐の島でカニ漁船に乗っていた僕は
世界中のどこかの少数民族に会いたいと思い、
世界中の少数民族を紙に書き出してくじ引きにしました。
そこでひいたのがエチオピアの少数民族。
エチオピアの事など何も知らない。
でもとりあえず行ってみよう。
Galitebeはそこから始まりました。

Galitebeとは
バンナ語で成人の儀式に成功した者。
バンナ族の村に初めて行ったときに付けられた僕の名前。
成人の儀式をしたわけでもないが
通称名Galitebe-ガルテンビ-として僕はいつもバンナ族を訪れる。

時計も文字も無い世界
をあなたは見たことがありますか?
村の人々は夜明けとともに農作業や家事を始め、
日暮れとともに一日が終わる。
そんな彼らの日常にはお金や物はほとんど無く、
家族と一緒に住んで自分で食べるものは自分で育てる生活スタイルです。
気になった僕は何とかエチオピアでテントを調達し、
バンナ族の村にテントを張ってその生活に密着しました。
一緒に時間を過ごしていく中でそのシンプルな毎日がとても魅力的かつ刺激的で、
僕は心の底からバンナ族の暮らしが好きになりました。

バンナ族が好きになったのをきっかけにエチオピアをもっと知りたいと思いました。
そしてエチオピアを知っていくうちにエチオピアという国が大好きになりました。
そんな魅力的なエチオピアの文化やモノを世界に広めたい!
僕はそう思うようになりました。

エチオピア
の文化や生活をどのようにして広めていくのか。
僕はエチオピアに行くと基本現地の友達と一緒にいます。
そうしてエチオピアで、エチオピア人の友達と一緒に生活していると、
コーヒーが彼らの生活の中にありました。
コーヒー生産国の多くは自国でコーヒーをあまり飲みません。
あくまでコーヒーは”商品”なのです。

しかし、エチオピアは生産したコーヒーの
約半分を自国で消費するほどの『コーヒー大好き国家”』
朝昼のご飯の後に、必ずコーヒーを飲みながら友とゆっくりするのです。
エチオピア国民にとってコーヒーは大切なコミュニケーションツールであり、生活に欠かせないもの。

”コーヒーを飲む時間”
それこそエチオピアが誇る最高の文化だと感じたのです。
僕はこの文化をエチオピアのコーヒーを通して世界に広めたいと考えました。
そこから次のエチオピア渡航までにコーヒーのことについて知識を付けなければと思い、
コーヒーに関しての知識を出来る限り蓄えました。

2度目のエチオピア。
現地で情報収集をし、どこの地区の豆がいいかと頭を悩ませている最中、カッファ出身の人との出会いがありました。
決して彼はコーヒー関係の仕事をしていた訳でも無いのですが、
カッファに対しての情熱や想いを毎日会うたびに熱弁され、ついに僕はカッファに足を運びました。

精製所をいくつか周って思ったことがありました。
"クオリティや価格で決めるのではなく、オーナーさんの人柄で決めよう"と。
どれだけクオリティが高くて価格が良くても、オーナーさんの人柄や職場の雰囲気が良くないと継続して取引は出来ないだろうと感じたのです。

今までになかったクオリティを実現し、貿易することにより お互いが納得する適正価格で継続的に取引を。
それとともに仕事に対しての充実感や、やりがいを感じてもらいたい。
頑張って生産しているのに今まで輸出する機会が無かった方がエチオピアには沢山います。
そんな方たちと共にGalitebeは直接取引していきたい!と思いながら調査している矢先、デンカラムと出会ったのでした。

デンカラム
はコーヒーを輸出したことがなく、輸出に関する知識もゼロでした。
見ず知らずの僕がいきなりエチオピアとやりたいことを持ちかけたのにも関わらず
理解してくれて、即答で「一緒にやりたい!」と言ってくれました。
意気投合し、即決で僕はデンカラムとの取引を決意。
具体的にクオリティ向上のために何をオーダーしたのかはコチラをご覧下さい。
そして2018年10月。
エチオピアから初めてデンカラムの豆はエチオピア出て、日本にやってきました。。。

衝撃的な豆の綺麗さ。
そしてクリアで感動的な美味しさ。
デンカラムの頑張りが、豆を通してヒシヒシと伝わってきました。。
そして、その際に輸入した500㎏の生豆はすぐに完売。
翌年には1トンの生豆を輸入。
これまた前回よりも綺麗な豆面になった上に味も濃厚に。
それからデンカラムとの信頼関係は年々増しています。

2019年1月
デンカラムと取引を始めて約一年。
カッファ地方でGalitebeは少し噂になりました。
すると新たに3人のオーナーさんから 「私も取り扱って欲しい!」とお声がけを頂きました。
それぞれの精製所や森、農園を周り、沢山お話をしました。
そこで僕は新たにハブタムという方と取引をすることを決意しました。

なぜかというと彼の人柄は勿論、職場の雰囲気がまるで、家族と一緒にいるようなくらいリラックスしていたのです。
そんな彼のウォッシングステーションを初めて訪れた時に取引を始めたい!と強く感じたのです。
ちなみに彼も自分のコーヒーを輸出したことがありませんでした。

1年かけてGalitebeを十分に理解してもらい、 クオリティを極限まで上げることに成功。
予想を遥かに超えるコーヒー豆が出来ました。
ハブタムは優しさに溢れていますが、彼の作るコーヒーは力強いフレーバーを持っています。

クラウドファンディングで先行販売をした結果、日本全国の沢山の方からご購入頂きました。
その際にご協力していただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
お陰様でデンカラムとハブタム、合わせて3トンの生豆を輸入することができました。

しかし、エチオピアを始めて出たハブタムにコーヒー豆には、割れ豆が大量に混入していました。
エチオピア国内では見かけではなく、味が重視されます。
割れ豆は彼らにとって『欠点豆』ではなかったのです。
ただし、ここは日本。
僕たちの意思疎通不足で、ご購入いただいた方々には大変ご迷惑をおかけしました。
ちなみに味は極上に美味しかったです。
ありがたいことに、僅か半年足らずで全ての生豆は完売しました。

2021年7月
ご縁があり、ある方にGalitebeを応援してもらえることに。
その方を介して輸入することで、18トンの生豆を仕入れられることになりました。
ハブタムとは意思疎通ができ、割れ豆は勿論、欠点豆や異物がほとんど混入していない生豆が届きました。
直接輸入ではなくなりましたが、生産者との直接取引は変わりません。
「エチオピアと対等に、継続可能なビジネスをする」
その軸で、今日もエチオピアのコーヒーを提供させてもらってます。
是非一度、僕たちのコーヒーを飲んでみてください。
そして、エチオピアに想いを馳せてみてください。
ご注文は下のショップからどうぞ。

PRODUCTS
4 種套裝 | 生咖啡豆
エチオピアに直接行き、生産者と二人三脚で実現した前代未聞のクオリティ。
世界初進出の生豆を手に取ってみてください。
※この商品は焙煎する必要があります。
『各10kg』は各種を厚手のビニール袋に入れ、それらを麻袋に入れて発送されます。
エチオピアの生産者


- まだ世界に輸出したことがない生産者とエチオピア現地で直談判
- 生産者と二人三脚で品質を向上
- 取引価格は直接交渉し、お互いが納得できる価格で
- 1人1人の生産者と長期的な付き合いを
コーヒー豆が出来るまで
Galitebe(ガルテンビ)はエチオピアの生産者さんの人柄で取引するかどうかを決めて、そこから二人三脚でクオリティを上げていきます。
新しい機械や設備を導入するのではなく、既存の精製方法を今まで以上に本気で行い、クオリティ向上と現地の雇用促進へとつなげます。
- 森で採れたチェリーだけを使用
- 赤い実だけを選別
- アフリカンベッドで乾燥
- 欠点豆の除去作業を3回
ガルテンビコーヒー本町店

2022年12月より大阪市内に実店舗(間借り)が開店しました。
コーヒーが飲めるのは勿論、焙煎豆やマンカシャカシャもご購入していただけます。
ガルテンビ本人がいてますので、お気軽にお立ち寄りください。