【成人の儀式】エチオピア バンナ族

-ガルテンビの意味とは-

バンナ族の男はある程度の歳になると、成人の儀式をします。

成人の儀式に成功することで、新たな名前がもらえてバンナ族の女性と結婚することが許されます。

その名前の1つがガルテンビ。

具体的にどのような儀式なのかを見てみましょう。

※画像はハマル族も混じっています。ハマルとバンナはほとんど同じ容姿と文化です。

儀式当日。

どこからともなく、大勢の民が集まります。女性は装飾して、歌って踊ること数時間。

すると、ムチのような木の枝が皆に渡されます。

1本の枝につき、1回だけ使用することがルールです。

この日より前に成人した男に、先ほどの木の枝を渡します。

すると、男は女の背中を思いっきり打ちます。

その傷が多いほど、村では一人前の女性として認められた証になります。

木の幹で出来た、聖なる門の下でなにかをします。

牛を門に通したりもします。

意味は分かりません。

世界の全て事に明快な意味を求めるのはやめましょう。

男たちが力尽くで牛たちを並べます。

5頭の牛を一列に並べるのは相当大変。

皆で協力して、やっと牛たちが一列に並びます。

その牛たちの上を、真っ裸になった本日の主役が飛び回ります。

3往復できると成功です。成功すると、一番手前にいた子牛と、子牛の柄にちなんだ名前がもらえます。

その名前の1つが"ガルテンビ"です。

ガルテ=奇抜な模様(黒や茶色が入り混じった)
ンビ=ミスター

僕は成人の儀式をしていませんが髪を染めて、ティシャツで日焼けした、僕をみて村の子どもたちが「ガルテンビ」と呼び始めました。

せっかくだし「成人の儀式をしたい!」と言うと、「成功したら、村の女と絶対に結婚しなければならない」といわれ、好きな子もいなかった僕は儀式をすることを諦めました。

"Galitebe"は当て字

バンナ族の村には"文字"がありません。

そこで、バンナ族出身の英語ができる友人に無理やり文字に起こしてもらいました。

後で知ったのですが、その友人が『n』を入れ忘れていたみたいです。

まぁ、それもいいか。と思い、今の『Galitebe』という名前になりました。