デンカラムと当初の麻袋

初めてエチオピアから来たコーヒー生豆

「全世界のどこかの少数民族に会いたい!」と言って、くじ引きを引いてみたらエチオピアの少数民族。
なにも知らないけどとりあえず行ってみたら、魅了されてコーヒー生豆を輸入することに。
今回は初めての商談で決まった生豆が遂に日本に到着した時のお話。

前回の話
コーヒー生豆
コーヒー生豆 輸入業の始め方
 
遂に、遂に、遂に到着!
待ちに待った、デンカラムのコーヒー生豆!


・麻袋のデザイン
・精製方法、違うやないか

今回はこれらの話をしていきます。
 

麻袋のデザイン

コーヒー生豆を入れる麻袋ですが、輸入前にそのデザインを考える必要がありました。
僕としては、それが商品のパッケージになるのでロゴをドカーンと入れて、格好いい麻袋にしたかったです。
ただ、エチオピア側では初めての麻袋のデザイン。

「麻袋にプリントしたらコーヒー生豆側に染みてしまうのではないか」という議論が起こりました。
この時、生豆に対して僕らはとっても“過保護”でした。
「生豆様ぁ!!」ってくらい丁寧に扱い、敬ってました。

今でも大切に扱っているのは勿論なんですが、この時は特にすごかったですね。
「他の人に指一本触れさせたくない」くらい警戒して、大切に扱ってました。
なんなら、通関も自分たちでやろうと思っていました。

なんせ、エチオピアからコーヒー生豆を輸入するということは、ハードルが高いことだという情報が沢山あったので。。
輸出時に他のものが混ざってしまうとか、他の生産者のものが来てしまうとか。色々な諸説がありました。
話を戻してデザインのことですが、麻袋の内側には生豆用のポリ袋があります。
eco tactというものです。グレインプロと同じようなものですね。


https://crealink.co.jp/collections/ecotact-%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%88-%E8%A3%BD%E5%93%81/products/ecotact80

こんな感じですね。
なので、麻袋に印字しても生豆にうつることはありません。

ただ、僕らにとってかけがえのない存在、生豆様に何のリスクも与えたくなかったので今回は“布を張り付ける”ことにしました。

それがこのデザイン。
「Galitebe Coffee」や僕の電話番号、HPのURLの文字が記載されているだけですが、とても嬉しかったのを覚えています。
デンカラムもとても丁寧に扱ってくれていました。

生豆にせよ、麻袋にせよ、1つ1つ全て自分たちで決める必要があったので愛着が沸いて仕方がなかったです。
 

精製方法、違うやないか

2018年10月
麻袋のデザインが決まり、いよいよ生豆が日本に到着しました。
今回デンカラムと契約したのはナチュラル製法の生豆を500kg。

契約書にもしっかり『Sun Dried』と書いていました。
「おお、これが。これが俺の豆か。」と浸りましたね。

小分けして、輸入前から「おもしろいことしてるね!買うよ!」と言っていただいてた方々に生豆をお送りしました。

そして数週間経ったある日、ある方が僕の家に来て一緒にそのコーヒーを飲みました。
 
「。。。これ、ウォッシュドじゃないですか?」
 
「。。。え?」
 
その一言に固まりました。
色々なことが頭の中を駆け巡りました。

ナチュラルという契約書で輸出入の通関が通っている=絶対にナチュラル

国がこれをナチュラルと認めた。
だからナチュラルに違いない。
しかし、麻袋をよく見ると『Washed』という表記が。。
 

パニックターイム!!

 
頭がおかしくなりそうになりました。
いや、ちょっとおかしくなりました。

こんなことあるのかと。
今では生豆を見たらナチュラルかウォッシュドかなんて一目瞭然ですが、当時は一種類しかなかったこともあり、「これがナチュラルかぁ!」となっていました。
そんな自分が恥ずかしくて悔しくて。。

「ナチュラルです~」と言ってお渡しした方々に電話をしました。
「すいません!ウォッシュドでした!」って。


やばいですよね笑

でも温かい人たちばかりで「あ、そうなんですか?はーい!」「めちゃくちゃ美味しいね!」「ナチュラルも楽しみやなぁ」みたいな感じで受け止めてくれたんです。
中には「間違いってことは、これもう飲めなくなっちゃうの?それは残念だなぁ」なんて言ってくれる人も。


申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいでした。


デンカラムに電話して「精製方法、違うやないか!」って言ったら「うわっ!ごめん!」と、今更どうしようもなかったです。

ただね、そのウォッシュドですが感動的に美味しかったんです
穀物感がありつつもクリーンな、飲んだことのない味わい。
今までに飲んだコーヒーの中で一番美味しかったです。

だから今後も取り扱うことにしました。
そんな間違いがあったから、今でもデンカラムのウォッシュドはあります。

Denkalem Washed
 
こういった、エチオピアの斜め後ろからくるハプニングに気づかされます。

僕の中の“当たり前”は当たり前じゃないということに。

今回の件に関しては「国が認めた」ということが、僕の中で“絶対”になっていました。
そうではなく、自分自身の目や知識を培うことが大切だと。

『エチオピアに育ててもらってる』

そんな感覚で、エチオピアと関わっております。
 
To be continued...
 
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