Galitebe(ガルテンビ)が取り扱うエチオピアのコーヒー生豆の生産者は2人。
今日はそのうちの1人、ハブタムとのストーリーや取り扱う生豆について。
株式会社Galitebe(ガルテンビ)
→世界中どこかの少数民族に会いたいと思い、全部を書き出してくじ引きにしたらエチオピアにいる少数民族をひく。
単身で突撃訪問してエチオピアに魅了され、エチオピアとビジネスをすることを決意。
現在はコーヒー生豆を現地の生産者と直接取引して日本で販売。
→世界中どこかの少数民族に会いたいと思い、全部を書き出してくじ引きにしたらエチオピアにいる少数民族をひく。
単身で突撃訪問してエチオピアに魅了され、エチオピアとビジネスをすることを決意。
現在はコーヒー生豆を現地の生産者と直接取引して日本で販売。
もう一人の生産者デンカラムについてはコチラの記事をどうぞ。
https://galitebecoffee.com/blogs/uragawa/2022-5-4-meetdenkalem
https://galitebecoffee.com/blogs/uragawa/2022-5-4-meetdenkalem
目次
・ハブタムから連絡が来た
・エチオピアで実際に会ってみた
・取り扱うコーヒー生豆の品種について
・山あり谷ありの取引
・まとめ
・エチオピアで実際に会ってみた
・取り扱うコーヒー生豆の品種について
・山あり谷ありの取引
・まとめ
・ハブタムから連絡が来た
デンカラムと取引を開始して約1年が経とうとしていました。
その頃、日本にいた僕に複数の連絡がありました。
その頃、日本にいた僕に複数の連絡がありました。
「自分のコーヒー生豆も取り扱って欲しい」
デンカラムとの取引は直接交渉のため、価格が市場価格よりも良く、他の生豆と混ぜられずに輸出されます。
逆にそうでない場合は市場価格での取引なので、売値が高い時もあれば低い時もあります。
そして「エチオピア・モカ」という名前で、他の生豆と混ぜられて輸出されます。
またはグレードの低い状態で、国内市場に安値で販売することになります。
逆にそうでない場合は市場価格での取引なので、売値が高い時もあれば低い時もあります。
そして「エチオピア・モカ」という名前で、他の生豆と混ぜられて輸出されます。
またはグレードの低い状態で、国内市場に安値で販売することになります。
コーヒー生豆の生産者にとっては、金銭面でもやりがいの面でも心苦しいところです。
その連絡してきた生産者の1人がハブタムです。
「とりあえず、次にエチオピアに行ったときに会おう」となりました。
・エチオピアで実際に会ってみた
Galitebeでは品質や価格でなく、人柄を重視して取引をするかどうかを決めます。
そしてそこから品質を向上して、お互いが納得できる価格で取引します。
そしてそこから品質を向上して、お互いが納得できる価格で取引します。
ハブタムと初めて会った時にローカルなレストラン、いや、食堂てきなところでインジェラをともに食べたのを覚えています。
インジェラを食べていると、ハブタムの友達が何人も通りがかり、「おう!元気?」みたいな会話に忙しそうでした。
“田舎あるある”ですね。
“田舎あるある”ですね。
インジェラとは
→エチオピアの主食。テフ(とうもろこしみたいな穀物)を発酵させて出来る、酸味のあるクレープみたいなもの。それと一緒に野菜や肉を手でつまんで食べる。
そして、ハブタムはスマートフォンを持たず、SNSどころかメールアドレスさえ持っていませんでした。
やりとりは全て電話か直接です。
やりとりは全て電話か直接です。
いつもチェックのシャツを着ていて、トラックで迎えにきてくれます。
なんだか温かみがある人なんです。
従業員の人たちと接するときも、「家族のような雰囲気だなぁ」と率直に感じました。
精製所に行ったときも、その従業員の人のうちの一人が英語が得意なので色々と話をしました。
その話の口調を聞いてると分かるのですが、彼はこの仕事に“やりがい”を持っています。
自分の誇りのように、コーヒーの森や精製所を案内してくれたのです。
言うまでもなく、僕は「ハブタムと取引をしよう」と決めたのでした。
・取り扱うコーヒー生豆の品種について
ハブタムの森には色々な品種が混ざった原種と、74110・74112の2種類だけの品種がありました。
エチオピアで収穫される品種は『原種』がほとんどです。
原種とは色々な品種が入り混じったもので、植え付けではなく元々その場所にあった品種です。
名前すらついてない品種がエチオピアには沢山あります。
名前すらついてない品種がエチオピアには沢山あります。
当時、ハブタムの精製所で話を聞いたとき、74110と74112とは何なのかを理解するのにとても時間がかかりました。
僕が理解したニュアンスでは、「環境に強い品種を農協的な場所から仕入れて植え付けている」という感じでした。
そして74110と74112の違いは何なのか。
なぜ一緒に育てているのか。
なぜ一緒に育てているのか。
という疑問が生まれ、それについても丁寧に説明してくれました。
ずばり、違いは“枝の長さ”です。
それ以外は同じみたいです。
なので一緒に育てていると。
なので一緒に育てていると。
今思えば、とてもシンプルなことですが、専門的な英単語を混ぜながらの説明だったので理解するのにとても苦労しました。。
ハブタムの精製所の推しは、この74110と74112。
「これをグレード1以上のクオリティにしよう!」となり、取引を開始しました。
・山あり谷ありの取引
ハブタムのコーヒー生豆を輸入するにあたって、日本ではクラファン(クラウドファンディング)で予約販売をしました。
お陰様でハブタムからは2トンの生豆を仕入れられることに。
ハブタムにとっては初めての輸出で、てんやわんやでした。
1つ1つの工程にとても時間がかかりました。
例えばオリジナル麻袋の調達。
どこで麻袋を買い、ロゴデザインを印刷するのかなど、ハブタムには見当もつきません。
どこで麻袋を買い、ロゴデザインを印刷するのかなど、ハブタムには見当もつきません。
そんなこんなで数か月遅れで、やっと生豆が到着。
しかしながら、その生豆には『欠け豆』が混入していたのです。
エチオピア国内では、欠け豆は“飲めるもの”として認識されています。
実際に欠け豆を除去せずに焙煎した、そのコーヒーを飲みましたが何も問題ないです。
なんなら、めちゃくちゃ美味しかったです。
ただ、日本の基準では見栄えの悪いものは『悪い豆』と認識されています。
こんな文化の摩擦があるのかと。
僕はショックと申し訳なさでいっぱいでした。
僕はショックと申し訳なさでいっぱいでした。
それでもハブタムの生豆は大好評で、僅か半年で売り切れました。
2回目の輸入では9トンを取引しました。
2022年6月8日、現在販売しているものです。
9トンの麻袋ですが、これまた問題が。。
ハブタムからはNatural(Sun dry)とWashedを各4.5トン取引した為、麻袋にどちらの豆が入っているのかを明記しないと分かりません。
なんとこの麻袋、表面に「Natural」、裏面に「Washed」と書いてあります。
せめてもの救いで「0002」と「0003」という数字で違いの見わけはつきますが。。
斜め後ろからの問題が絶えません笑
味は毎回、とても美味しいのですが。
・まとめ
ハブタムと取引をしていると、“ローカルなエチオピア”を強く感じます。
「エチオピアと取引してる感」がすごいです笑
同時に「一歩一歩ともに成長していっている感」もあります。
同じ生産者と継続的に取引をするというのは、こういうところに楽しさや面白さがあります。
来年もハブタムから可能な限りの生豆を仕入れたいと思っております。
生豆も在庫はまだまだ余裕があります!
まだ飲んだことない方は是非一度、飲んでみてください。
「ローカルなエチオピア」を堪能してください。
「ローカルなエチオピア」を堪能してください。